吟行記
【平成24年1月号】 
 
第89回 平成23年12月8日(木)
参加者 節子 光子 真理子 由紀子
妙見山荘 (小倉北区) 
 

【妙見山荘】
 
 12月8日雨のち曇り。参加者の一人(由紀子)が財布を自宅に忘れ、取りに戻るというハプニングがあり、予定の11時に少し遅れて小倉駅に集合する。桜の季節に一度利用したことのある「妙見山荘」に12時予約。駅前からバスで行こうと思っていたが、朝から冷たい雨が降っている。バス停からしばらく歩くことになるので、今回はタクシーで山荘へと向う。
メディアドーム辺りを過ぎると雨は降り止み、どんよりした雲がまだ空を覆っているものの、所々に散り残っている街路樹の銀杏が少し街を明るくしている。平和公園まで来ると、広場の桜はすっかり葉を落とし、忠霊塔がよく見える。そこからぐっと急な坂道を上りつめると妙見神社の鳥居がある。境内の大銀杏はまだ美しく、楓紅葉も少し残っている。神社への石段を横目で見ながら「妙見山荘」の暖簾を潜る。

客はほとんど居ないようで、静かな和室に用意された食事を楽しむ。東京での吟行のこと、家族のこと、仕事のことなど、途切れることなく話が続く。選外だが、「聞き流しつつよくしゃべり年忘 由紀子」「身に添へる幸を語りて年忘 真理子」の句のように、皆よく食べよくしゃべる。窓に見える小倉の街の景色や飛び交う鳥を目で追いながらの句友との何気ない話に「元気」をもらう。まさに年忘れである。 
 
   
【妙見山荘の部屋と妙見神社の冬紅葉】
 
妙見神社の冬紅葉はまだまだ見応えのあるものだったが、お参りはせず、街を見下ろしながらゆっくり下る。時折人や車がすれ違う。鳥声の響きわたる道を下り終えると大通り。近くの「サンマルク」にて句会。 
 
雨止みし山に日のさし日短      真理子

町抱くやうに広がり山眠る      光子

冬ざれの道に樟ひこばえて      光子

家族段々増えてきて年の暮れ     節子 
 

【妙見神社】
 
今回の吟行が北九州だったので、野田夫婦のご出席を願ったが、叶わなかった。花見は一緒にできればと思う。 
 
短日の急な入院あわただし      佳与子 
 

【平和公園】
 
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